矯正治療を受けるときに、マウスピース矯正かワイヤー矯正で悩まれる方も多いはず。今回は両者の違いを比較しました。ぜひ参考にしてみてください。
見た目の違い
マウスピース矯正で使用する素材は透明です。装着しても目立たずに、周囲から気づかれずに歯並びの治療が可能です。
一方、ワイヤー矯正は歯の表面に金属や、白いセラミックなどのブラケットと呼ばれる装置を装着し、歯並びを改善する装置です。マウスピース矯正と比べると、目立ちやすくなります。使用する素材に白いワイヤーを選択することができますが、通常のワイヤーよりも費用がかかる傾向にあります。
取り外しができるのは?
ワイヤー矯正は矯正治療が終了するまで、取り外しができません。マウスピース矯正はご自身で取り外し、1日22時間以上装着します。食事と歯磨きのときだけ外して、それ以外の時間は装着して使用します。
痛みの違い
どちらの矯正方法も個人差はありますが、「歯が動いたときの痛み」があります。マウスピース1枚あたりの歯を動かす量が少ないため、マウスピース矯正は痛みが少ないと言われています。しかし、マウスピース矯正だから痛みがないとは言い切れませんので注意が必要です。
矯正効果の違い
両者とも矯正の効果に違いはありませんが、対応できる症例が異なります。ワイヤー矯正は基本的にどの症例にも対応できます。
マウスピース矯正は、使用するメーカーによって得意とする症例が異なります。例えばインビザラインでは全額矯正を得意とし、ほとんどの症例に対応できます。またASOアライナーは部分矯正を得意としており、軽度のがたがたした歯並びや、前歯のすき間といった症例に対応します。
費用の違い
症例により費用は変わりますが全額矯正の場合を比較すると、マウスピース矯正の方が高い傾向あります。
ワイヤー矯正は白いブラケットや、ワイヤーを選択すると別途で費用がかかることが一般的です。また裏側矯正と呼ばれる、歯の裏側にブラケットを装着する矯正は、表側矯正よりも
費用が高くなる傾向にあります。
まとめ
数多くの症例に対応できるワイヤー矯正と、症例は限られているけれども、取り外しが可能で、目立たずに歯の並びを改善できるマウスピース矯正の比較を解説しました。
「どの矯正方法が最適?」などお悩みの方は、一度歯科医院で相談を受けることをおすすめします。