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マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いとマウスピース矯正のデメリット

兵庫県神戸市 北村歯科医院
歯科医師 院長 北村 聡一

 

薄くて透明なマウスピースを使用した矯正治療方法は、インターネット上でも多くのメリットが記載されています。しかし、マウスピース矯正は重度の出っ歯やでこぼこした歯並びは適用しません。治療を検討する方は、メリットとデメリットをしっかり理解して、ワイヤー矯正と比較しながら治療の選択をすることをおすすめします。

マウスピース矯正の3つのデメリット

どの治療方法にもメリットとデメリットがあります。マウスピース矯正の3つのデメリットを紹介します。

1日22時間以上装着しなければならない

使用するメーカーにもよりますが、矯正期間中は1日22時間以上装着しなければなりません。外せることがマウスピース矯正のメリットでもありますが、外している時間が長くなると治療計画が遅れるので注意が必要です。そのため、マウスピース矯正は自己管理が大切になります。

食事に気をつける必要がある

虫歯にならないように食事に気をつける必要があります。食事中は外して食べられますが、食後は歯を磨いてから装着します。歯を磨かずに装置を装着すると、マウスピースの中に汚れが停滞して、虫歯を発生させてしまう可能性があります。

マウスピースを装着したまま飲み物を摂取することができますが、お茶やコーヒーなどはマウスピースが変色するので注意が必要です。

重度の出っ歯や受け口は適用しない可能性がある

マウスピース矯正に適用する症例は、軽度の症例に限られています。そのため重度の出っ歯や受け口、でこぼこした歯はワイヤー矯正が適しています。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違い

マウスピース矯正は薄くて透明なマウスピースを1日22時間以上装着して行う矯正方法です。ワイヤー矯正は歯にブラケットと呼ばれる装置を付けてワイヤーで歯を動かします。ワイヤー矯正の種類には、歯の裏側に装置を付ける裏側矯正で目立ずに歯を動かすこともできます。

マウスピース矯正の方は目立たずに矯正が行えるので、近年注目を浴びている矯正治療方法ですが、適用する症例は軽度のものや部分的な症例に限られています。一方ワイヤー矯正はほとんどの症例に適用しています。

まとめ

マウスピース矯正は目立たずに行えることから、人気がある治療方法ですが、治療の前にワイヤー矯正の比較と、メリットとデメリットを理解しておく必要があります。

トラブルを避けるためにも、適切な診査診断で症例に合った治療の選択をすることが大切です。

 

兵庫県神戸市 北村歯科医院
歯科医師 院長 北村 聡一