神戸市兵庫区の北村歯科医院です。
今回は、部分入れ歯(パーシャルデンチャー)について説明していきたいと思います。
部分入れ歯を入れるときはどのような状態になっている時に
使用するのでしょうか?
歯の本数は大人の歯で、親知らずをのけて
上顎に14本下顎に14本あります。
歯の一部が不幸にもなくしてしまった時に使用されます。
歯の一部が1歯からでもなくなってしまった状態を
「歯の欠損」と言います。この欠損を治療するために欠損補綴を行います。
一部をなくしてしまった「歯の欠損」には、
ブリッジ、インプラント、そして部分入れ歯の3種類の治し方があります。
治し方
ブリッジは歯を無くしてしまった両側に歯があり歯を削って直すやり方です。
インプラントは、欠損部分に直接フィクスチャート言われるものを骨の中に埋め込むことで歯を作ることができます。
部分入れ歯は、残っている歯にバネなどをかけることで欠損を治すことができます。
固定方法
ブリッジやインプラントは固定式の治療方法
部分入れ歯は取り外しをすることができる治療方法となります。
利点と欠点
部分入れ歯の利点としては
固定式ができない場合や、歯を大きく削りたくない場合、インプラントができない場合など欠損を治すケース全てをカバーしてくれるものではあります。また、他の治療方法より安価でブリッジと比べると歯をあまり削らずに済みます。また、インプラントと比べると外科的な処置もなく、制作期間も短時間で作ることができます。入れ歯が壊れた時も簡単に修理することができます。
欠点としては
バネのある場合は食べかすが詰まりやすい、バネのかかっている歯に負担がかかり虫歯になりやすい、食事の後に外して掃除する必要がある、掃除しないと口臭の原因になりやすい、お口に入れた時の違和感が大きく慣れるまでに日にちがかかる。食べるようになるまでには訓練が必要。歯磨きとは別に入れ歯の清掃が必要で、無くしてしまうリスクがあります。
部分入れ歯の種類について
部分入れ歯にも大きく分けると2種類分別されます。
自由に揺れるゆるい入れ歯(フレキシブルな入れ歯)
主に保険で作るバネの入れ歯
入れ歯の揺れを極力少なくした入れ歯
金属でできたワンピースタイプの入れ歯、テレスコープ入れ歯、ミラクルデンチャーなどがあります。
入れ歯の構造について
入れ歯の構造として 維持装置 連結子 人工歯 床
の4つからできています。
維持装置は入れ歯の動きを止める部分でわかりやすく言うとバネの部分になります。維持装置には多くの種類があり専門的にいうとクラスプ、アタッチメントやレスト、フックというものが含まれます。
連結子とは右と左を繋げる金属の部分となります。これには、バー、プレートといったものがあります
人工歯は歯の部分です。歯の種類としてはレジン歯、セラミック歯、金属歯があり、健康保険適用外の場合は色、形、歯の種類など選ぶことができます
床の部分は一般的な入れ歯でいうとピンクの部分になります。種類としては、レジン床、金属床、生体シリコン床などがあります。
健康保険内の入れ歯と適用外の入ればの違い
健康保険内の入れ歯は使用される材料や方法が決められています。材料に使われる費用も決められていますので制限があります。
適用がの入れ歯は、全ての方法を使用することができ、材料も全て使うことができます。材料や治療方法によって費用が違います。患者さんのお口の状況や希望の条件などを考慮しながら決定していきます。しっかりとした聞き取り、治療方法の提示を行いながら治療を進めていきます。
歯の欠損をそのままにしておく方が他の歯に負担がかかりお口全体や噛み合わせも変化してしまいます。食事や会話などにも影響しますのでそのままにせず治療することが推奨されます。
神戸市兵庫区 北村歯科医院