こんにちは!兵庫区にある北村歯科医院です。
朝晩が涼しくなり、季節の変わり目となってきました。
体調管理には充分気を付けて下さいね😄
今回は管理栄養士の資格を持っているスタッフから、糖尿病と歯の病気のかかわりについてご紹介させて頂きます
「糖尿病と歯には特に何の関係もないんじゃないかな?」と考える方もたくさんいらっしゃると思います。
しかし、糖尿病と歯にはとても密接な関係があります!
その中でも特に気をつけていただきたい、糖尿病と歯周病との関わりについてご紹介させて頂きますね。
〇糖尿病とは
まず、糖尿病とは、運動不足や高カロリー・高脂肪食などの生活習慣が主な原因で血糖値が正常より高くなり、余分なブドウ糖が尿へ流れ出てしまう病気です。
糖尿病になると体の抵抗力が低下するので、さまざまな合併症を引き起こしやすい病気として知られています。
糖尿病が引き起こしやすい合併症には、糖尿病神経障害・糖尿病網膜症・糖尿病腎症があり、これらは「糖尿病の3大合併症」と呼ばれています。
確かに、この中に歯の病気は含まれていません。しかし、その他にも糖尿病が引き起こしやすい合併症は様々あり、その中の1つに「歯周病」があります!
〇糖尿病と歯周病
歯の病気の中でも代表的である、「歯周病」があると糖尿病の血糖コントロールが難しくなることがわかっています。
血糖のコントロールがよくない場合や、糖尿病の罹病期間が長い場合には、歯周病の進行が速く、早期に重症化しやすいと言われています。これには、
①歯周病細菌が糖分を好むため、唾液中の糖によって増殖しやすいこと
②抵抗性(免疫力)の低下
③唾液量の低下
④血液の循環が悪いこと
⑤歯肉の血管がもろくなり傷が治りにくいこと
など、様々な理由が関係しています。
ある歯周病細菌が頸動脈や冠状動脈に血栓の形成を促し、心筋梗塞や脳梗塞の発症のリスク因子となることもわかってきました。
つまり、歯周病は大切な歯を失うばかりでなく、全身にも悪影響を及ぼし、生命をも奪いかねないとても怖い病気なのです、、!
〇歯と栄養素
また、歯周病の進行で歯がぐらぐらしたり、歯を失ったりすると、食物繊維やミネラルなどの摂取が少なく(硬いものや繊維質のものを噛み切ることができなくなるため)、
逆に摂り過ぎに注意が必要な炭水化物やコレステロールの摂取が多くなるので、栄養バランスが崩れる傾向もあります。
食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があります。
水溶性食物繊維は、胃の中で食物の停滞時間を長くし、消化管でのブドウ糖の吸収を遅延させることで血糖の急激な上昇を抑えるので、
結果として血中インスリンを節約することができます。また、コレステロールの腸管吸収を抑える作用もあります。
不溶性食物繊維は保水性があるため、便秘を防ぐことができます。
きのこ、海藻類、こんにゃくは日常食べる量で摂取できるエネルギー量はわずかなので、野菜に含めず主菜に加えてとるようにしましょう。
こうすることで食物繊維を摂取でき、さらには料理のかさを増し、満腹感を得ることができます。
例:ひじきハンバーグ、牛肉とこんにゃくのステーキ、きのこの卵とじ etc…
水溶性食物繊維を多く含む食品‥ひじき、ワカメ、もずく、昆布、寒天、キウイ、バナナ、りんご、いちご、桃、ごぼう、アボカド、オクラ、モロヘイヤ、春菊、納豆、きな粉 など
不溶性食物繊維を多く含む食品‥ブロッコリー、レタス、キャベツ、ほうれん草、タケノコ、しめじ、エリンギ、さつまいも、切り干し大根、大豆、小豆、玄米 など
このように糖尿病と歯周病には深い関係があります。また、歯周病は糖尿病だけではなく、全身の病気を脅かしかねない病気です。
毎日の歯磨きを行なって頂くことはもちろんですが、歯と歯の間は自分では見えないところも多く、汚れがたまりやすいです、、。
歯と歯の間や細かい汚れは歯科専門の機械できれいに取っていきます。
着色が気になる、、舌触りが良くない、、歯茎が腫れているような気がする など、
痛くなる前に少しでも気になるところがあれば北村歯科医院にお気軽にご相談ください😊
食事で困っていることなどもぜひご相談ください管理栄養士の資格を持ったスタッフが対応させて頂きます!
定期的な検診で、きれいな歯を保っていきましょう✨