こんにちは!北村歯科医院の管理栄養士スタッフです
寒暖差が激しいので、うがい手洗いをしっかりして体調管理には充分気を付けて下さね
今回はみなさん一度は見たことある食品表示と虫歯についてご紹介します。
実はあの食品表示には虫歯になりやすい材料名がしっかりと記載されているのです!!
まず、食品表示で一番に見て頂きたいのは、「炭水化物」です!
なぜかというと、虫歯の原因となる糖類と食物繊維の合計が「炭水化物」として表示されているからです。
糖類には虫歯の原因となるショ糖やその他にマルチトール、ラクトースなどの糖アルコールが含まれます。
「炭水化物」には、虫歯の原因となるショ糖も含まれていることから、歯の健康に関連する重要な情報が含まれていることになります。
例にならって詳しく確認してみましょう!
図1の栄養成分表をみてみると、炭水化物が71.7gとなっています。しかし、この栄養成分表だけではショ糖が含まれているかどうかはわかりませんね、、。
次に図2をみてみると、原材料として砂糖(ショ糖)、水あめ、乳糖が使用されていることがわかります。これらより、虫歯の原因となるショ糖が使用されている食品であることがわかりました!
図3の別の食品の栄養成分表では、炭水化物5.0gですが、糖類は0gとなっています。すなわち、この食品にはショ糖が使われていないことがわかります、、!
図4は図3の原材料を示しています。原材料名を見ると糖アルコールであるマルチトール、ラクチトールが使用されており、糖質3.9gの内容は、これら糖アルコール類であることがわかります。
また甘味料としては、高甘度甘味料であるアスパルテーム、スクラロース等が使用されています。
マルチトール、ラクチトール、アスパルテーム、スクラロースは、歯の汚れ・細菌による酸産生の材料にならないことから、虫歯の原因にならない食品であるということが読み取れます!
次に図5・図6を見てみると、炭水化物3.72gで、糖類0gとなっています。
そして原材料名には還元パラチノース、還元水飴、アスパルテーム、ステビア等が記載されています。
したがって、図3.4に示した食品と同様にショ糖が含まれていないので、虫歯の原因にならない食品であることがわかります!
しかし、この食品は歯にとって本当に安全な食品なのでしょうか、、?
そこで注目しなければならないのが、食品に酸味の付与、酸味の調整、味の調和のために使用される酸味料が含まれているかを確認することです。
なぜかというと、酸味のある食品やジュースによって歯が溶けてしまうことが虫歯の原因となるからです
この食品にはビタミンCが140mg含まれています。残念ながら、食品表示から食品のphはわかりません。
この食品は虫歯を誘発する食品ではありませんが、摂取の仕方によっては、歯の損耗(歯がすり減って虫歯になりやすい状態)を引き起こす可能性のある食品であると考えられます。
(酸が含まれているので!)
このように日ごろ目にしている食品表示から、虫歯のリスクを減らせる情報を得ることが出来ます!
お菓子を買う時や食品選びで迷ったときはこれらを参考にしてみて下さいね
神戸市 兵庫区 「歯科医療を通じてお役立ち」北村歯科医院味方
参考資料:歯科関係者のための食育支援ガイド 公益社団法人 日本歯科医師会
投稿者: 北村歯科医院