こんにちは。
神戸市兵庫区の北村歯科医院です🌼
先日神戸にある歯科補綴(極)という歯科技工所に見学に行ってきました。
歯科技工所とは歯科技工士さんが歯の被せ物、入れ歯、インプラント、マウスピース、矯正装置などを歯科医院で行う型取りを元に作成したり修理をして、完成したものを歯科医院に届けてくれるところです。
今回は学んだことをご紹介させて頂きます👍✨
歯科技工士とは
歯科治療における詰め物や被せ物、入れ歯矯正器具、インプラントなどの作成やメンテナンスを行います。歯の形や色、口の大きさなどは患者さんによって違いますが、一人一人ぴったりお口に合うものを作成しなければなりません。そのため精密な製作技術を求められる国家資格の仕事です。
歯科技工所で働く方もおられますが、病院や一般歯科で働く歯科技工士さんもおられます🏥
まずはジルコニアとCAD/CAMを作るところを見せて頂きました。
ジルコニアとは二酸化ジルコニウムのことで、人工ダイヤモンドとも言われています。人工ダイヤモンドと言われていることからもわかるように強度と耐久性に優れています。また、汚れもつきにくく、2次むし歯になりにくい特徴もあります。
CAD/CAMは条件を満たしていれば保険でできるレジンの白い詰め物、被せ物です。ただ、レジンなので割れやすい素材になています。また、レジンは傷がつきやすく汚れがたまりやすい特徴があります。
どちらも金属ではないので金属アレルギーの心配はありません。
この二つの補綴物は技工士さんがコンピューターで設計を行いデータを削り出す機械に飛ばして作ります。
今回は設計しているところを見学させて頂きました。模型や全体のバランスを何度も見ながら一つ一つ丁寧に作っていました。
これはジルコニアを削り出す機械です。
削り出したあとはこんな感じです。色は真っ白なのでこのあと色付けを行います。
これはCAD/CAMを削り出す機械です。
次に入れ歯を作っているところを見学しました。
これは咬合器の説明をしてもらっているところです。
咬合器に入れ歯をつけてお口に入れているところを再現する器具です。しかし、カチカチという動きは再現できますがギシギシという横の動きを再現するのは難しいそうです。
そのため入れ歯を使ってみて、お口にフィットするまで何度も調整が必要になります。
最後にオールセラミックの見学をしました。
まず、ジルコニアセラミックとオールセラミックの違いを説明させていただきます。
審美性を重視する場合 オールセラミック>ジルコニア
強度を重視する場合 オールセラミック<ジルコニア
どちらも金属ではないのでアレルギーの心配がない点、汚れが付きにくい点は同じなので奥歯は強度が必要なのでジルコニア、見えるところは見た目重視でオールセラミックなど治療箇所で選ぶのがおすすめです。
ここでは色付けについて特にお話しして頂きました。
歯の色やグラデーションみんな同じではないです。そのため技工士さんが歯科医院から届いた写真をもとに少しずつ粉を重ねて色を作っていきます。たくさんの粉の種類を見せて頂きました。
歯の色は白以外にも青やピンクも混ざっているそうです。色見本のシェードガイドというものを参考に色を重ねます。
こんな風にたくさん色を出して色を付けます。
この機械はオールセラミックを焼く機械です。色を付けて焼く工程を何度も繰り返します。焼くとヒビが入ってしまうこともあるそうです。ヒビが入ったものは作り直しになってしまうとのことでした😲
技巧所の皆さんが丁寧にお話しして下さったのでスタッフ一同理解を深めることができました🌱
これからも患者さんに少しでもわかりやすい説明を心がけていきます🦷